みなさん、お久しぶりです。
いや、冗談抜きで本当に久しぶりです。
「どんだけサボってたんや!」
と、いうツッコミが聞こえてきそうですね。
新型コロナの影響で自宅に居る時間が激増した訳ですが、ブログ執筆の時間が増えたという訳ではありません。むしろ、今まで目を背けてきた自宅の整理整頓に真摯に向き合ったり、任せっきりになっていた畑のお手伝いするようになった結果、常時全身筋肉痛、握力もなくて手がプルプル状態で、とてもキーボードを叩く気力が湧きませんでした……と、いう言い訳です。
はい、では気を取り直して本日の球場紹介です。
第3回目の『野球場に行こう』のコーナーはオリックス・バファローズの準本拠地『ほっともっとフィールド神戸』です。
さっそく超個人的な意見ですが、この球場大好きなんです。
近鉄と共に消滅してしまった、今は無き『オリックス・ブルーウェーブ』の本拠地として親しまれてきた球場です。
このまま語りだすと長くなりそうなので、順を追ってこの球場の情報をまとめていきましょう。
- 【球場情報】
- 【アクセス方法】
- 【飲食物等の持ち込み】
- 【近隣のコンビニ情報等】
- 【球場のグルメ情報】
- 【球場のアルコール情報】
- 【球場のグッズ売り場情報】
- 【練習見学ツアー】
- 【再入場の有無】
- 【ゲーフラ等の規制について】
- 【ご当地ルール】
- 【場所取りについて】
- 【球場の特徴】
- 【座席紹介】
- 【まとめ】
- 【番外編(七夕の悲劇)】
- 【最後の締め】
【球場情報】
球場名:ほっともっとフィールド神戸(神戸総合運動公園野球場)
形態:屋外球場
使用開始年:1988年
所在地:兵庫県神戸市
動員可能観客数:35,000人(プロ野球開催の場合)
グラウンド情報:両翼99.1m、中堅122m、外野フェンスの高さ2.45m
準本拠地として使用している球団:オリックス・バファローズ
天然芝がとても美しい、開放感溢れる素敵な球場です。そして、マリーンズファンにとっては絶対に忘れることのできない出来事があった球場でもあります(これに関しては後ほどじっくりと解説しましょう!)。
【アクセス方法】
神戸市営地下鉄『総合運動公園』から徒歩すぐ
※神戸市営地下鉄への乗り換えは、三宮(三ノ宮)駅が便利です。
神戸の中心部からは少し離れた山の中にあるので、アクセスに若干時間を要しますが、新幹線の『新神戸駅』からのアクセスもそれなりに便利です。最寄り駅である『総合運動公園』の改札を抜ければ、もう目の前には球場です。最寄り駅からのアクセスは抜群ですね。また、車でのアクセスも高速道路が近くを走っており(臨時)駐車場に停めることのできる車の台数も多いです。
【飲食物等の持ち込み】
オリックス・バファローズ主催試合の場合は、基本的に京セラドーム大阪と同じです。原則、ドーム内への飲食物の持ち込みは自粛を要望されています。入場時には手荷物検査が実施され、ビン・缶・冷凍または750mlを超えるペットボトル類・クーラーボックスの持ち込みはできません。昔はペットボトルの持ち込みはできませんでしたが、最近は通常の500mlのペットボトルであれば持ち込みが可能になりました。
【近隣のコンビニ情報等】
総合運動公園の改札を出て球場とは反対方面にコンビニが1軒と、改札付近に簡易的な売店があります。ただ、週末の試合なんかだと人でごった返すので、三ノ宮あたりで買い出しをしておくことをオススメします。
【球場のグルメ情報】
球場内だと、個人的には『チキンスティック』一択です。揚げたてサクサク食感でビールのお供にもピッタリ。そして驚くのがそのお値段。なんと5本入りで400円!(だったと思います)こどもにも酔っぱらいにもやさしい、この球場の名物グルメです。オリックス・ブルーウェーブの時代から愛され続けること約30年。神戸での野球観戦には欠かすことができません(写真を漁ったのですが見つかりませんでした……無念)。
それともう一品。球場内グルメではないのですが、不定期で球場の外周に出店する富士宮やきそばが私の大好物です。
屋台の前からは食欲をそそる「ジュ〜」という音と、芳ばしいソースの香りが充満し、それを無視して球場入りすることは出来ません。シャキシャキきゃべつと油かす、紅しょうがにだし粉の組み合わせは反則です。もちろん私はいつも大盛り一択。あと、試合終わりにお持ち帰りで買うこともしばしば(どんだけ食べるねん)。
【球場のアルコール情報】
気になる生ビールの値段は750円と平均的な価格設定です。個人的なイメージですが、京セラドームよりもビールやチューハイの売り子さんの数が少ないように感じます(特に外野席)。ただ、売店も近いので特に不便はありません。
【球場のグッズ売り場情報】
球場周辺には常設のグッズショップはありません。試合開催時にホーム・ビジター球団それぞれのグッズ販売のテントが設営されます。その日の試合に関係の無い球団のグッズは基本的に無かったはずです。ただ、三宮(三ノ宮)駅の近くに球団直営のグッズショップがあるので、神戸在住のオリックスファンにとっては嬉しいですね。あと、ここでチケット販売も行っているので、他球団のファンも有効活用しましょう。
【練習見学ツアー】
京セラドーム大阪ほど頻繁には行われていませんが、年間数試合『バックネット裏指定席エリア』からの練習見学ツアーが開催されるようです。なお、ビジターチーム向けの見学ツアーも不定期開催されているようです。なんでこんなにビジターチームのファンにも優しいのでしょうか……。
【再入場の有無】
再入場可能です。こちらでもチケットはお忘れなく!
【ゲーフラ等の規制について】
京セラと同様にゲーフラのサイズは60×60cmです。たーだ、正直なところ京セラ名物の警備員さんがいない分、けっこう緩めです……が、周辺のお客さんの迷惑にならないことを心がけましょう。
【ご当地ルール】
私の知る限りでは、そこまで珍しいルールは無かったように思います。強いて言うのであれば、外野席のチケットで内野席の売店には行けなかったような気がします。
【場所取りについて】
入場ゲート、チケット売り場の場所取り可能時間は試合開始時間によって異なります。オリックス主催試合に関しては京セラと同様に下記の通り。
12:00開始→試合当日の8:30より
13:00開始→試合当日の8:30より
14:00開始→試合当日の8:30より
15:00開始→試合当日の12:00より
16:00開始→試合当日の13:00より
17:00開始→試合当日の14:00より
18:00開始→試合当日の15:00より
この時間以前に貼られたシートは無効となります。ただ、このシート貼りのための場所とりがあるので、実際はこの時間よりも前に並んでいる人もいます。シートの大きさは50×50cmで、シート1枚につき5人まで。
あと個人的な感覚ですが、夏場の入場待機列はとにかく暑いです(外野席待機列だけかもしれませんが)。熱中症対策には細心の注意を払いましょう。
【球場の特徴】
プロ野球好きにこの球場の特徴を訊いたら、ほとんどの方が『天然芝』と答えるくらいにこの球場の天然芝は素晴らしいです。しかも外野だけでなく内野も天然芝。特に夏場のデーゲーム時は燦々と輝く太陽に照らされた、ふっかふかの天然芝が本当に気持ちよさそうで、練習をしている選手たちも普段よりのびのびしている印象があります。
次に目につくのは選手との距離の近さ。外野フェンスも非常に低いので、外野で練習している選手たちを目の前で見ることができます。選手と仲の良いファンの方なんかは普通に世間話をしていることもしばしば。
また、今では多くの球場が取り入れている、座席がフィールドにせり出した、いわゆる『フィールドシート』を最初に導入した球場はおそらくここではないでしょうか。腰くらいの高さまでしかフェンスがないので、選手も気軽にサインに応じてくれます。
それと、この球場はブルペンが外野寄りの内野席前あたりに位置しており、先発ピッチャーの試合前練習や、中継ぎ、抑えのピッチャーが普段からどのように準備をしているのかを見ることができます。試合展開によって目まぐるしく変わるブルペンの様子を見ているだけでも、プロ野球ファンにとっては堪りません。実際に目の前で見るプロの投手のピッチングは本当に度肝を抜かれますよ。
バックスクリーンの真下あたりにトイレがあるので、こんな写真も取れます。
それと、恒例の球場名称の歴史を少しだけ紹介。
1988年〜 『グリーンスタジアム神戸』
2003年〜 『Yahoo! BBスタジアム』
2005年〜 『スカイマークスタジアム』
2011年〜 『ほっともっとフィールド神戸』
『イチローが活躍していた時代』=『グリーンスタジアム神戸』の印象です。私が初めて観戦した時は『スカイマークスタジアム』でした。今はもっぱら『ほもフィー』の愛称が定着したように思います。ちなみに、神戸市の条例上では『神戸総合運動公園野球場』が正式な施設名称です。
1995年の阪神淡路大震災があったシーズンに『がんばろうKOBE』の合言葉で、本拠地移転後初のリーグ優勝を果たしたことは、あまりに有名で感動的な歴史です。
【座席紹介】
近年主流の複雑極まりない料金体系と比べると非常に分かりやすい座席と料金体系です。
フィールド指定席 7,500円
ネット裏指定席 6,500円
ライブ指定席(前方) 4,500円
ライブ指定席(後方) 4,300円
A指定席(前方) 4,000円
A指定席(後方) 3,600円
B指定席(大人) 2,500円
B指定席(こども) 1,200円
2階バルコニー指定席 3,800円
内野自由席(大人) 2,200円
内野自由席(こども) 1,000円
外野自由席(大人) 1,700円
外野自由席(こども) 700円
※その他、ファミリー用のシート等もあり。
※一般(当日)の料金です。
ちなみに、私がよく利用する外野自由席のファンクラブ(前売り)価格は、なんと900円。ありえないくらいお財布に優しいです。昔からこの価格設定に慣れてしまっているので、他の球場の価格がめちゃくちゃ高く感じます。大分値上げしてこれですからね。
あと、外野席に関しては座席が1席ずつ区切られているタイプではなく、いわゆる長椅子タイプなので、かなりゆとりをもって座ることができます。これは本当にありがたい。色んな球場に行きましたが、外野席の快適度的には間違いなくナンバーワンです。
【まとめ】
もうまとめですか。まだ全然紹介し足りないです。ちなみにここまでたどり着くのに2時間くらい要してます。本番はこれならなのですが……。
まあ、とりあえず中締めということで。
ただ純粋に野球そのものを楽しむという点においては、個人的には間違いなくナンバーワンの球場です。若干のアクセスのしにくさこそありますが、徐々に球場に近づくワクワク感と、運動公園内なので他に余計な施設が一切なく、野球に集中できるという点においては逆に良い特徴だと思います。また、デーゲーム時は太陽の下でふかふかの天然芝が光り輝き、ナイター時は花火の打ち上げがあったりと、球場にいながらにして日本の四季を感じることのできるボールパークです。私の場合、ナイター時は終電に間に合わないことが多いので宿泊必須ですが、それも込みで関西在住でもお手軽プチ遠征が出来るのでオススメです。
この後は、少しだけ私の秘蔵画像を紹介しつつ、おもむろに番外編に入っていきたいと思います。今回はいつもより長めですが、もう少しばかりお付き合いいただけると幸いです。
【番外編(七夕の悲劇)】
『七夕の悲劇』と言えば、大体のプロ野球ファンはどのような出来事か分かるだろう。日本プロ野球の長い歴史において、数々の記録というものがる。輝かしい記録から、そうではない記録まで。この『七夕の悲劇』はどちらかと言えば、そうでない記録の方に分類されるのだろうが、千葉ロッテマリーンズのファンにとっては絶対に忘れてはならない出来事だ。知らない方のためにも、まずは簡単にこの出来事の説明をしよう。
時は遡ること1998年6月13日。本拠地千葉マリンにオリックス・ブルーウェーブを迎えたこの一戦。先発の小宮山がリードを守れず4対6で敗戦。長いシーズンの中では特に珍しくもない敗戦……になるはずであった。まさか、これが日本プロ野球の長い歴史に刻む、ある記録の始まりだとは、この時は誰も知る由もない。
この後も負けが続き、試合内容もサヨナラ負けや完封負けと空気が良くなかったこともあり、当時の指揮官近藤監督は当時チームのエースであった『魂のエース ジョニー黒木』こと、黒木知宏のクローザーへの配置転換を決意する。
しかし、この采配が裏目となりジョニーはことごとく試合を壊してしまう(逆転負け、サヨナラ被弾、逆転負け……)。
こうなってくると、フラストレーションが溜まっった一部ファンが暴動を起こしてしまったり、監督が投げやりになったり、お祓いをしたりと、あの手この手を駆使するが、誰にもこの長いトンネルの抜け出し方は分からなかった。
それでも試合は無情に消化され、7月5日(千葉マリン)のダイエー戦敗戦でついに、当時のプロ野球タイ記録である、16連敗に並んでしまう。
そして、1日の移動日を挟み迎えた1998年7月7日。この日の試合はグリーンスタジアム神戸でのオリックス・ブルーウェーブ戦。平日のナイターにも関わらず、約2万人の観衆が詰めかけた。単純にオリックスファンか、連敗ストップを信じる熱狂的なマリーンズファンか、それとも歴史的瞬間をひと目見ようと集まった野次馬的なプロ野球好きか。そんな異様な雰囲気の中、マウンドに上がるのは6月18日以来の先発となるジョニー黒木。
素人目に見ても、この日のジョニーは燃えていた。連敗中の炎上が嘘のように、気迫溢れる魂のピッチングで、谷やイチローといった強打者を打ち取る。マウンドで吠えるその姿に、球場に詰めかけて声を枯らしたマリーンズファンは、長いトンネルの先にようやく光を見ただろう。
あれよあれよと試合は進み、回はいよいよ最終9回裏。試合は3対1とマリーンズがリード。あと、アウト3つで連敗ストップ。そして、マウンドに上がるのは『魂のエース ジョニー黒木』。この回先頭の厄介なイチローを三振。ニールにヒットを許すも谷をファウルフライで2アウト。ついに、あとアウト1つ。
誰もが息をのみ、黒木が全身全霊の力で投げ込んだ139球目の渾身のストレート。
決してコントロールミスなんかではない。プリアムが苦手とする内角低めの速球。普段であれば、良くてもファールにしかならないような球を、打撃練習でも見たことがないようなキレイなスイングで振り抜いた。
一瞬。果てしなく長い一瞬。黒木が渾身の力で投げ込んだ白球は、キャッチャーのグラブに収まることなく、無情にもマリーンズファンが陣取るレフトスタンドに吸い込まれていった。
打球の行方を見届けた黒木は、マウンドで泣き崩れ、その場から動くことができず、他の選手に抱えられながらベンチに下がった。この時の光景はあまりにも印象的で、私の心にも、多くのマリーンズファンの心にも深く突き刺さっている。
試合はその後なんとか延長12回まで持ち込んだものの、最後はまさかのサヨナラ満塁ホームランを打たれプロ野球新記録の17連敗が記録された。そして、翌日の試合にも敗れ、2020年現在も更新されることのない18連敗というプロ野球記録が誕生した。
(なお、次戦で小宮山が6失点完投で乱打戦を制し長かった連敗が止まるのだが、まさに小宮山で始まり小宮山で終わった18連敗である)
と、いうのが『七夕の悲劇』の大まかなストーリー。
後日談として分かったことだが、黒木は試合中、脱水症状を起こしていたが気合いで投げ続けていたとのこと。それと、9回に同点弾を被弾した後にマウンドを降りたことに対して、小宮山から「まだ同点なのに、なぜ諦めた」と言われ、この出来事があったからこそ、その後ピッチングにより魂がこもるようになったと黒木は語っている。
……そんな訳で、やっぱりこの球場は私にとっても特別な球場であり、ジョニーの魂が受け継がれている大切な場所です。
そんな球場で、数年前(2017年)にマリーンズの試合が組まれました。相手はブルーウェーブの魂を引き継ぐオリックス・バファローズ。しかも試合は7月7日、七夕のナイターゲーム。あの『七夕の悲劇』から実に19年ぶりのリベンジマッチ。この日程が発表された瞬間に、私は何があっても参戦することを決意し、早々にチケットと宿も抑えた。あの時は球場で力になれなかったけれど、19年分の想いを込めて、ジョニーの魂を胸に、全力で応援するために。
心配された当日の天気はくもり気味の晴れ。神様に感謝。
このシーズンもマリーンズは苦しい戦いが続いており、決してチーム状況は良くなかったが、この試合だけは何が何でも勝たなければ。
私も滅多なことでは着用しない、勝負ユニフォームの背番号54を自宅から着用。 おそらく全国から集ったであろう熱狂的なマリーンズファンでレフトスタンドは早々に埋め尽くされた。この日は本当にジョニーのユニフォームを着ているファンが目立った。
試合は、奇しくもエースの涌井。感情を全面に押し出すジョニーとは正反対に、クールな印象だが、共にチームのエース。涌井もランナーを出しながらではあるが要所を抑えるピッチングでオリックスの山岡と投げ合った。
しかし、先制を許し試合展開は相手の山岡を打ち崩せない嫌な展開。だが、すぐさま成績的にはイマイチぱっとしないが、決して憎めない、いかにもロッテっぽい助っ人外国人こと、ジミー・パラデスが山岡から同点弾を放つ。こういう印象に残ることをするから、憎めないんだよなー。兎にも角にも、レフトスタンドのボルテージは最高潮。追いつけ追い越せとばかりに、腹の底からの応援で選手を後押しする。
そして迎えた9回表。満塁のチャンスを作ると、ここでバッターは『福浦和也』。この球場で19年前にもグラウンドに立っていた『幕張の安打製造機』。これを運命と言わずして、何だと言うのか。19年越しのリベンジは、まさに今この瞬間だ。
レフトスタンドは異常なまでに、熱い…熱い…熱い!
ジョニーの魂が、ファンの気持をひとつにする。福浦のバットに乗り移る。
オリックスの守護神、平野の投じた球を福浦のバットが一閃。
弾き返された打球はマリーンズファンの待つレフトスタンドへ。レフトフライにはなったが、飛距離は十分。犠牲フライでついに勝ち越し。レフトスタンドは熱狂の渦。まわりの見ず知らずのファンと抱き合い、感情を爆発させ、本当に久しぶりにモッシュにも飛び込んだ。そして、気がついたら涙が止まらない。あの時のジョニーやファンが流した涙とは違う。最高に幸せな涙。一度溢れ出したらなかなか止まらなくて、本当に困った。正直、軽く引かれるくらい泣いたと思う。
9回の裏は、守護神の内が19年前と全く同じシチュエーションを迎えながらも、なんとか抑え、19年越しのリベンジマッチを無事に制することができた。
この日のヒーローはもちろん福浦。ヒロインを聴いてまた泣きそうになりながら、二次会まで感情を爆発させた。
よく『野球の神様』という言葉を耳にするが、もともと信仰心のカケラもないので、あまり神様は意識していない。ただ、この日ばかりは本当に『野球の神様』に感謝した。日本が平和で、お天気もよく、身内に不幸事もなく、無事にこの日この場所でマリーンズを応援できたこと、そして最高の試合に立ち会えたことに。
【最後の締め】
松井秀喜が私にとってのヒーローなら、ジョニーこと黒木知宏は私にとっての精神的な目標だ。何度打たれても、何度怪我をしても、もう一度、あのマウンドに帰ってくることを目指して、ただひたすらに努力を続ける。そして、ここ一番の大舞台では、自分の持てる力を全て出しきり、魂の限り叫ぶ。身体が砕けても。心だけは絶対に負けない。そんな彼のように、私はなりたい。
背番号「54」
それは私にとって特別な存在なのだ。
さて、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回の球場紹介でもお会いしましょう!