新型コロナも新型とは呼ばれなくなってきた今日この頃。
コロナ前の日常が戻りつつある世の中において、プロ野球界もついに声出し応援が戻ってくるとの報が入ってきた。思い返せば最後に声出し応援をしたのは、確か福浦さんの引退試合だったから2019年9月23日。約3年半もの間、球場での声出し応援はしていない。もっぱら外野での声出し立ち応援至上主義だった私は、コロナ禍になってからは「声の出せない野球観戦など野球観戦ではない」という先入観で、しばらくの間、球場での野球観戦には興味がなかった。もちろんネット中継などでマリーンズの試合はチェックしていたが、画面の向こうの静まり返った球場の雰囲気にはとても悲しい気持ちになった。しかし、いつしかそのような『鳴り物』応援がないプロ野球というものが『当たり前』になりつつあり、むしろメジャーリーグのような静かな環境で投手と打者の真剣勝負の空気を感じることのできる環境の方が素晴らしいという意見も多く見受けられた。私も実際にそのような鳴り物がない環境で野球観戦をした率直な感想としては、以下の通り。
【良かった点】
・座席が間引き販売されていたので1人で実質2席分が使えて非常に快適だった
・コロナ前では考えたこともなかった内野席での観戦機会が増えた
・選手の息遣いが聞こえる程の臨場感が味わえる
・自由席が絶滅危惧種になり、ほぼ全ての席種が指定席になったので席の争奪戦が無くなった。
【残念だった点】
・鳴り物応援、声出し応援、立ち応援等ができない
・アルコールが呑めない時期があった
・見ず知らずのファン同士でのハイタッチ等がなくなった
・外野自由席の座席争奪戦が当たり前だった人間としては、指定席化はありがたい反面、寂しくもある
・野次や大声が出せない環境になった(とは言いつつ、白井がレアードを退場させた際に野次をとばしたら周りの観客から白い目で見られた。でも、あれは白井が悪い)
他にも挙げ出したらキリがないが、個人的に1番良かった点は座席が広く使えたこと。あの快適さを覚えてしまったら、内野指定席ですら隣の座席との間隔が近く感じてしまう。あれは本当に禁断の体験だった。
兎にも角にも、もうすぐマリーンズにも声出し応援がもどってくる。他球団では録音した応援歌をスピーカーで鳴らしたり、様々な工夫をこらして野球観戦を盛り上げようとしていたが、12球団でもおそらく唯一と言っていいほどマリーンズは最後までそのような応援の手法を取ることはしなかった。それは個人的には大正解だと思っている。やはりマリーンズのあの一致団結した応援スタイルは録音等では表現することは絶対にできないし、中途半端な取り組みをしたところで残念な結果になっていたに違いない。マリーンズファンの中には自称:応援評論家的な連中がゴロゴロ存在しており、コロナ前だと、やれ選手応援歌を全然使わないだの、チャンテを使わないだの、コールばかりだの文句ばかり言っていたが、そんな連中に限って実際の球場ではまともに声を出さない、跳ばない、周りのオトモダチとくっちゃべって全然試合を観ない、アホみたいに酒ばかり呑んで選手や首脳陣批判ばかりするといった具合に、正直大嫌いな人種も多いのだが……。
話が脱線してしまったので軌道修正。それよりも心配なのが私の体力がついてくるのかどうか。正直約3年というブランクは長すぎる。腹から声を出そうと思っても、おそらく以前のようには出せないし、跳ぼうと思っても跳べない。頭の上でクラップしようにも腕が上がらない。しかもそれをマスクを付けた状態でである。本来ならオープン戦で慣らしてから臨みたいところだが、今年は京セラや甲子園でのオープン戦がない。唯一名古屋でのオープン戦があるがスケジュールと予算の都合上、参戦することができない。ぶっつけ本番である。大丈夫か私。でも、福岡での開幕戦のチケットはすでに衝動的に確保してしまった。まあそんな不安要素もあるが、久しぶりの声出し応援の楽しみの方が上回っているので、がんばれ私。ファイティン。
とりあえず開幕までジム通いしよ……。