新型コロナウイルスの影響で異例のシーズンとなった2020年。
一時はライオンズに追い越され、崖っぷちに立たされたマリーンズだが、執念の全員野球でなんとか2位を死守することができた。
やはり、ライオンズとの直接対決を制したのが大きかったと思う。
そして、いよいよ明日からは敵地福岡でクライマックスシリーズが開幕。
4試合制で先に3勝した方が勝者となる。
首位のホークスにはアドバンテージで1勝が与えられているので、客観的に見てマリーンズは圧倒的に不利。
しかし、通常のシーズンとは異なる短期決戦では、シーズン中の相性等はあまりアテにならないことが多い。
そういった意味でも、明日の初戦の戦い方次第でクライマックスシリーズを勝ち抜けるかどうかが決まると言っても過言ではない。
井口監督のコメントにもあったように、シーズン後半の優勝争いをしていた時とはチームの置かれた状況は全く違う。失うものなどもう何もない。マリーンズは王者ホークスに挑む挑戦者であり、守りの戦いをする必要は一切ない。とにかく攻めて攻めて攻めまくる。
あと2回負ける前に3回勝つ。
試合内容はどうでもいい。どんな手を使ってでも勝つことが求められる戦い。
予告先発はマリーンズが美馬。ホークスは千賀。
千賀にはシーズン後半の対戦で2試合連続無得点に抑えられている嫌な相手。
しかし、ホークスに相性の良い荻野をトップバッターに置き、ライオンズとの大一番で大活躍をした藤原が2番で先発起用される予想。この足のある2人のどちらかが塁に出れば、千賀に大きなプレッシャーを与えることができるので、明日の試合では、荻野と藤原がいかに出塁するかがターニングポイントになってくる。
そこからの戦法は、おそらく徹底した送りバントで得点圏に置いたランナーを進塁させ、犠牲フライや内野ゴロで泥臭く得点を奪うといったような形になると思う。
もちろんタイムリーヒットやホームランが出るのが理想的な展開だが、リーグトップの投手陣を擁するホークス相手に、なかなかそのような展開になるとは考えにくい。
私のオーダー予想は、11月8日のライオンズ戦とほぼ同じ。
荻野、藤原、菅野、清田、安田、中村、井上、田村、藤岡。
シーズン最終盤で調子を取り戻しつつあった安田を5番に据えることによって、得点の確率を上げたい。4番には恐らく清田の起用が濃厚。10年前の2010年シーズンの日本シリーズで大活躍した短期決戦の鬼もキーマンになるだろう。
3番は順当にいくなら菅野だが、今年FA宣言でマリーンズに来てくれた福田を起用する可能性も捨てきれない。その場合は3番で起用して、荻野、藤原、福田の誰かが塁に出れば2死からでも得点できる確率が上がる。また9番に置けば下位打線から上位打線への繋がりが生まれる。その場合、3番には中村奨吾か安田を置くのもおもしろい。
先発の美馬も今年FAでマリーンズに来てくれた。シーズン中もホークス相手に良いピッチングをしてくれていたので、明日の試合でも魂のピッチングを期待したい。ちなみに美馬はイーグルス時代の昨年、同じくホークス相手のクライマックスシリーズで敗戦投手になっているので、チームは変わったがリベンジ登板に燃えているはずだ。
とにかく5回くらいまで投げきってくれれば、あとは信頼の救援陣がスタンバイ。小野、ハーマン、唐川、澤村、益田。さらに東條のワンポイントや岩下のロングリリーフなど、選手ひとりひとりが自分の役割を認識し、最高のパフォーマンスを披露してくれるだろう。
あと、私たちファンにできることは選手を信じて、心の底から応援することだけ。
今年は球場に駆けつけて、腹の底から声を出して応援することはできないが、選手やチームを応援する気持ちを持つことはできる。
さすがに家で大声を出すとご近所迷惑になるので、当日はネット中継を見ながら福岡へ想いを届けようと思う。
2015年、ホークスに1勝もできなかったクライマックスシリーズ。
あの時以来の福岡でのリベンジマッチ。
悔しくて悔しくて、レフトスタンドで泣き崩れたことを昨日のことのように覚えている。
その時の想いも胸に、明日は絶対に勝とう。
マリーンズファイティン!
〜追伸〜
日本シリーズまで進出したら、現地観戦解禁します。