こんばんは。
昨日、ホークスとの首位攻防戦を制して、ついに単独首位に立ったマリーンズ。
今日も勝って、その差を広げることができるのか……はたまたホークスが王者の意地を見せて首位を奪い返すのか……注目の首位攻防戦第5ラウンドです!
マリーンズの先発は今年からエースナンバーの18を背負う二木康太。ここまで1勝2敗で二軍落ちも経験し、調子に乗ることができません。今日こそはエースナンバーに相応しいピッチングを期待です。
対するホークスの先発は二保。こちらも3勝4敗と負けが先行しています。
今季、ここまであまりピリッとしないピッチングが続いている両者の対決。果たして、この対決を制して波に乗るのはどちらのピッチャーなのか、注目です。
まずは初回の攻防。1回表ホークスの攻撃は2番中村晃が12球粘るものの結果的には三者凡退で、二木は上々の立ち上がりを見せます。対するマリーンズ初回の攻撃は先頭の和田があわや先頭打者ホームランかというフェンス直撃の二塁打を放ち、絶好の先制チャンスを演出。しかし、2番奨吾の強烈なセカンドライナーで和田は戻れず、まさかのダブルプレー。マーティンも凡退で、結果的にはこちらも三者凡退で初回の攻撃を終了します。
その後、両投手ともに素晴らしいピッチングを披露し、3回まで両チーム無得点。あまり予想されていなかった投手戦の様相を見せます。
試合が動いたのは4回表、この回先頭の中村晃がレフトへのヒットで出塁すると、3番柳田はど真ん中のストレートを完璧に捉え、2試合連続の先制2ランをセンターバックスクリーン上部にぶち当てます。まさに打った瞬間、本当にえげつない当たりでした。これで待望の先制点がホークスに入ります。
すぐに追いつきたいマリーンズはその裏、2死1・2塁のチャンスをつくりますが、井上凡退で得点はなりません。
続く5回もチャンスはつくりますが無得点。6回に関しては三者凡退と、二保が尻上がりのピッチングを披露します。
対する二木もその後は無失点で切り抜け、最終的に6回2失点と先発の役割は果たしてくれました。7回は永野がリリーフ登板。先頭バッターに四球を与えますが、後続をしっかり抑え、攻撃への流れをつくります。
投手陣の好投に応えたいマリーンズ打線は、ラッキーセブンの攻撃でついに反撃。角中デッドボール、菅野ツーベースでチャンスを演出すると、田村凡退の後、代打佐藤都志也が追い込まれながらも、しぶとくセンターへの2点タイムリー。代打、佐藤は本当に頼りになります。
さて、待望の得点が入って振り出しに戻った試合は終盤の8回表、マリーンズは勝利の方程式ということで、ハーマンを投入。しかし、先頭の中村晃にヒットで出塁を許すと、怖い柳田には追い込みながらも、決め球のナックルカーブが低めに落ちきらなかったところをセンターへ弾き返され、1塁ランナーの中村晃が一気にホームまで返って勝ち越しを許してしまいます。
再び追いかける展開となったマリーンズですが、8回はモイネロ、9回は森に完璧に抑えられ、ランナーすら出すことができずに、悔しい敗戦となりました。
これで、ホークスに並ばれて同率首位。明日の試合に勝ったほうが再び単独首位に返り咲きます。
では、今日の戦評です。
【戦評】
昨日、ついに単独首位に躍り出たマリーンズ。今日も勝って兜の緒を締めたいところ。先発の二木は6回2失点と先発の役割はしっかりと果たした。ただ、柳田の前にランナーを溜めての一発は、試合の流れに大きく影響するので、次回以降の対戦では細心の注意を払ってもらいたい。同点に追いついてもらった直後、ハーマンが勝ち越しを許したシーンも、柳田の前にランナーを出してからの勝ち越しタイムリーだったので、井口監督のコメントにもあったが、柳田の一発はある意味で仕方がないので、それよりも柳田の前にランナーを出さないということを、もっと意識してもらいたい。
打線の方は、最後まで二保を打ちあぐねた。初回の和田のフェンス直撃ツーベースから得点できていれば、また違った試合展開になったかもしれないが、結果的には最後までホークス投手陣のペースで試合を運ばれてしまった。7回までに試合を優位に進めておかないと、8・9回はモイネロ、森という鉄壁のリリーフ陣が待ち構えているので、どうしても今日のような展開になってしまう。特にモイネロに関しては、ほとんどチャンスボールが無いので、打ち崩すのは相当厳しいだろう。彼の出番を作らないことが、ホークス戦での勝利の近道になることは間違いない。
しかし、7回代打、佐藤都志也の同点タイムリーには痺れた。スタメン出場した試合では結果が出なかったが、彼がチャンスで代打で出てくる時は、何が何でもボールに喰らいつこうとする意識が全身から溢れ出している。スタメン出場を目指す佐藤からすると不本意かもしれないが、代打に彼がいることで攻撃の幅が大きく広がるという意味では、今シーズンに関しては、ここぞという場面で代打の神様的なポジションを期待したい。
さて、泣いても笑っても変則的な6連戦は明日で終わり。
勝ったほうが再び単独首位に立つ、首位攻防戦。
チーム総動員で、絶対に勝ちにいこう。
マリーンズファイティン!
【今日の独り言】
和田くんに早くタイムリーが出てほしいなー。
できれば、ホームランも!
それと、今日のスポーツ新聞(関西)のマリーンズの単独首位の扱いが、柳田16号よりも小さいというのは……さすがに悲しいです……。
【試合結果】
2020年8月22日(土)
千葉ロッテマリーンズ 対 福岡ソフトバンクホークス(8回戦)
ZOZOマリンスタジアム 18:00試合開始
観客動員数:4,996人
マリーンズ2 対 ホークス3
勝ち投手:モイネロ(1勝1敗1S)
負け投手:ハーマン(3勝1敗)
セーブ:森(0勝1敗14S)
本塁打
マリーンズ:なし
ホークス:柳田17号(4回表2ラン)
バッテリー(投手リレー)
マリーンズ:二木、永野、ハーマン、東條ー田村
ホークス:二保、板東、モイネロ、森ー高谷
スタメン
マリーンズ:
1(中)和田
2(二)中村
3(右)マーティン
4(三)安田
5(一)井上
6(指)角中
7(左)菅野
8(捕)田村
9(遊)藤岡
先発:二木
ホークス:
1(三)松田
2(一)中村晃
3(中)柳田
4(指)デスパイネ
5(右)栗原
6(左)グラシアル
7(遊)川瀬
8(捕)高谷
9(二)周東
先発:二保
順位表
1)マリーンズ 55試合 30勝 23敗 2分
1)ホークス 55試合 30勝 23敗 2分
3)イーグルス 55試合 29勝 23敗 3分 0.5差
4)ファイターズ 55試合 26勝 26敗 3分 3差
5)ライオンズ 53試合 23勝 28敗 2分 2.5差
6)バファローズ 55試合 18勝 33敗 4分 5差